ブラックバスの皮で高級小物 琵琶湖の漁協が供給!!
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2018.2.12
琵琶湖に生息するブラックバスの皮を使った高級革小物を、兵庫県の皮革メーカーが開発した。独自の加工法で、特有のでこぼこした手触りや光沢のある質感を生かした。米国の展示会で披露した。北米原産の外来魚が革製品に生まれ変わり、「祖国」でデビューする。 馬の革製品を手掛けるコードバン(兵庫県姫路市)。社長の新田芳希さん(46)がバス釣りを趣味にしていることから、革製品への活用を思いついた。琵琶湖の沿岸各地にある漁業協同組合に連絡し、ブラックバスの皮の調達を働き掛けたところ、沖島漁協(滋賀県近江八幡市)が快諾。漁で取れたバスの皮を冷凍保存し、供給してくれることになった。 バスの皮からうろこを剝がした後、試行錯誤を繰り返して配合した薬品で臭いと油分を取り除く。丹念になめして乾燥させ、塗装でつやを出すと完成する。全工程に2週間かかる。 ラテン語で魚を意味する「PISCINE(ピサイン)」のブランド名で昨春から注文販売を始めた。名刺入れや財布などをそろえるほか、近畿大の養殖マグロの皮を使った革小物もある。ワニやヘビなどの動物皮革は模様や触感が独特なことから「エキゾチックレザー」と呼ばれるが、バスの革小物はさらに珍しいため、バス釣り愛好者らの人気を集めた。 手応えを得た同社は、長財布やカードケースなど新作7点を考案し、米国で9日に始まったビンテージファッションの見本市に初めて出品した。今春にはJR大阪駅近くの商業施設「イーマ」(大阪市)にある直営店で店頭販売も始める。 新田社長は「琵琶湖は全国のバス釣りファンの聖地。琵琶湖産ブラックバスの魅力をPRし、エキゾチックレザーの定番に仲間入りさせたい」と夢を語る。