サクラマス釣りの"聖地"として全国的に有名な九頭竜川での釣りが2月1日から解禁となった。
待ちわびた多くの釣り人が大勢詰め掛け、夜明けとともに大物を狙って勢い良く竿を振るった。
サクラマスは、ヤマメが海へ下り成長したもので、産卵のため川を遡上(そじょう)する。魚体が大きくて美しく、釣るのが難しいことから、釣り人の憧れの魚。九頭竜川は遡上数が多く、聖地と呼ばれている。この日は福井市の高屋橋から北陸自動車道九頭竜川橋までの約10キロで、ルアー・フライ釣りが解禁された。
福井に通って5年目という林博文さん(45)=大阪府=は午前7時ごろにヒットし、3、4分の格闘の末に約60センチを釣り上げた。「めったに出合えない美しい魚なのでうれしい」とほくほく顔。約50センチを釣った福岡市の福田豊さん(53)は「次は60センチを狙う」と意気込んでいた。
福井市内の釣具店には午前中、5匹の釣果が報告された。九頭竜川橋から上流は16日に解禁される。期間は5月末まで。