29日午後6時ごろ、兵庫県伊丹市荻野の若松公園で同市内の小学5年の男児(10)がヤマカガシとみられるヘビに右手首をかまれた。男児は帰宅後に血が止まらなくなり、頭痛を訴えて病院に搬送されたが、意識不明の重体という。 県警伊丹署によると、男児は公園内で友人と遊んでいたところ、ヘビに右手首をかまれた。帰宅後に血が止まらくなり、頭痛を訴えたため、同日午後9時ごろ、救急車で病院に搬送された。30日朝になって、男児の母親が同署に通報。男児の友人がヘビを捕まえて保管しており、署員が引き取った。 ヤマカガシは赤と黒の模様が特徴で、本州から九州に広く分布。上あごの奥に毒牙があり、かまれると死ぬこともあるという。 ヤマカガシは、アオダイショウ、シマヘビと並んで、日本じゅういたるところで見かけることのできる、ごく普通のヘビで漢字で書くと「山楝蛇」または「赤楝蛇」です。 1972年までヤマカガシは無毒とされていましたが、有毒、しかも日本に生息する毒ヘビの中でも、ハブやマムシを越える最強の毒を持っていることが分かりました。 ヤマカガシはおもにカエルを食べるので、水辺など湿気の多い場所を好み、他のヘビに比べ、泳ぐ機会がとても多く、釣り場でも遭遇する機会があるかもしれません。 攻撃的なヘビではないので、決して構ったりしないようにしましょう。

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