琵琶湖烏丸のシンボル『くさつ風車』が取り壊されました。

琵琶湖草津湖岸のシンボル『くさつ風車』が取り壊される事になりました。 烏丸を象徴する風車を代名詞に釣り人やサイクリングする方達の目印ともされ 皆様に愛されていた風車が消えてしまうのはとても寂しく残念です。 完成時は国内最大級で、高さ95メートルある風力発電施設「くさつ夢風車」(滋賀県草津市)の解体工事が28日始まり、直径70メートルもある3枚の巨大な羽根が取り外された。 市が琵琶湖岸に約3億円かけ設置したものの風不足に悩まされ、あえなく夢破れた。  夢風車は草津市が「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の補助を受け、2001年に3億円をかけて設置した。支柱を合わせた高さは95メートル。出力1500キロワットは完成当時、1基としては国内最大級とされた。  相次ぐ故障や風力不足に悩まされ、稼働後5年は黒字だったが、2006年度からは維持管理費が発電量を金額に換算した額を上回る「逆風」に。建設費を含む赤字は約2億5千万円に達した。昨年で耐用年数を迎えたため、市が撤去に踏み切った。  解体工事は2月下旬まで続く。支柱は高さ約3メートルを残し、4月末にモニュメントとして生まれ変わる。 なぜ撤去に? 甘かった想定  建設時の計画はどうだったのか。草津市によると、風速の想定は毎秒4・4メートル。近くの水資源機構琵琶湖開発総合管理所湖南管理所の塔にある風速計のデータを、NEDOが定める計算式に当てはめて算出したが「式と現実の差があった」(環境課)。実際は2・9~3・7メートルで、発電量は見込み量の27・8%にとどまった。収支に関しては、耐用年数を見越した撤去費用は計上せず、昨年度末までに1億1千万円の黒字を見積もっていた。審議会では「見通しが甘かったのでは」と指摘する声も。  また、庁内組織の評価委員会で決まった機種はドイツのファーランダ社製。同社はその後倒産し、部品調達の困難さも足かせとなった。

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