【SDGs特集~鹿児島~】ウミガメを守れ!海岸清掃に取り組む小学生

鹿児島県鹿児島市喜入の海岸。 日の出前から砂浜でごみ拾いをする一人の男の子がいます。 地元に住む浜田蓮人くん、小学4年生です。 去年5月から、学校に行く前に海へ向かい、ごみを拾っています。 (浜田 蓮人くん) 「ごみがなければ、ウミガメを救えることになる。」 毎年、多くのウミガメが上陸する鹿児島県。 特にアカウミガメの上陸・産卵数は日本一ですが、その数は減少しています。 浜田くんが住む地域の海も、昔からウミガメの上陸で知られていますが、姿を見せない年も多くなってきました。 要因の一つとされるのが、海に流れる大量のごみ。 農業用のビニールや魚網などが絡まってしまったり、小さく粉々になったプラスチックごみを餌と間違えて食べてしまう事などが、ウミガメの死因の一つになっています。 浜田くんはSDGsをテーマに企画された「かごしま子供環境リーダー育成塾」に参加し、ウミガメが上陸する地元の海に多くのごみが流れ着いている事を知りました。 (浜田 蓮人くん) 「プラスチックをどんどん使ってた過去の自分が見えた。頑張るチャンスはあるから精一杯頑張ろうと思って。」 ふるさとの海を守りたい。 自ら出来る事を考え、ごみ拾いを始めただけでなく…。 (浜田 蓮人くん) 「僕がどういう活動をしていて協力してほしいことをプレゼンテーションします。」 年明けに、地域の人たちに自分の活動の様子や思いを伝える場が設けられました。 地域のみんなで海を守れないかと、浜田くん自信がリーダーとなってボランティアグ ループを立ち上げる計画をしています。 (浜田 蓮人くん) 「みんなが興味を持って少しでも環境とかに興味を持ってくれればいいな。」 海岸には清掃活動を行う浜田くんと、父親の努さんの姿が…。 「これは釣り具?どうして捨てるんだろう…。」 「(父・努さん)これはウミガメが苦しむものだね…。」 (父・努さん) 「息子にいつ終わるのか?って言われました。ごみを捨てているのは大人だし、子どもがそのごみを拾って、いつ終わるんだ?って思う気持ちってすごく悲しい。大人の責任をすごく感じます。」 ごみを拾い続ける中で、うれしい体験もありました。 ある日、地元の砂浜に一頭のウミガメが現れたのです。 ウミガメは産卵後、日の出前に海に戻ってしまうため、朝日と共に見られるのは珍しいといいます。そっと寄り添う浜田くん…。 (浜田 蓮人くん) 「思ったより大きい体で、ぼくの身長の横くらいあった。感動した。砂浜でウミガメ見るの初めてで。」 ウミガメへの思いはより一層強くなりました。 (浜田 蓮人くん) 「僕の力では足りないんです。いろんな人と協力して、どんどんつなげて、ウミガメやほかの生き物たちを救えるようになるのが僕の夢です。」

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